【2025/02/01 – 02/08】海外サイクルロードレース系Podcast 今週のまとめ 17本

今週は17本のpodcastが更新されました。
大雨によるレースの中断から、一線を退くか悩むクリス・フルームの胸中、最先端のトレーニング理論や一酸化炭素ドーピング問題まで、サイクルロードレース界には今週も多彩な話題が目白押しです。


S13 Ep8: KM0: Never Mind The Balearics – Trofeo Pollença | The Cycling Podcast

訳: S13 Ep8: KM0: バレアレス諸島のことは気にしない – トロフェオ・ポレンサ
公開日: 2025/02/01


主なトピックや詳細:

  • モルカ・チャレンジ:
    • モルカ島で開催予定だったレース「トロフェオ・ポレンサ」が、雨により路面が大変滑りやすくなり、多くの落車が発生したことで23km地点で中止に。
    • 安全を重視した選手たちはレース中断を決断したが、主催者側はこの決定に不満を表明。
    • 選手の安全をめぐる主催者との意見の相違が明らかになり、今後のレース開催にも影響が及ぶ可能性が示唆されている。
  • その他のトピック:
    • モルカ島でのヴァルタ・エスパーニャの過去(1991年、1998年)の開催について触れ、将来再びモルカ島を舞台とした大きなレースが行われる可能性に言及。
    • 観光の変化がモルカ島でのレースに及ぼす影響にも注目。
    • 1988年のヴァルタ・エスパーニャで採用されたユニークなレース形式(3人1組のチームに分けて複数の短いレースを行う方式)を紹介。
    • サ・カラブラでのタイムトライアルという新しいレースフォーマットのアイデアにも触れている。

A FROOME WITH A VIEW: AND ALMOST A SCOOP | NEVER STRAYS FAR

訳: 眺めの良い部屋:そして、もう少しで特大ニュース
公開日: 2025/02/02


主なトピックや詳細:

  • クリス・フルームの現状と引退の可能性:
    • フルームはまだ100%引退を決めておらず、10年ぶりにプロチームの合同トレーニングに参加したことを楽しんだと語る。
    • トレーニングキャンプでは「ピラニアに脚をかまれるような負荷」と表現するほど厳しいメニューをこなし、ここ10年でロードレースの世界が大きく変化したと指摘。
  • チームスカイ時代からの変化:
    • チームスカイの時代から戦術やシステムがさらに高度化し、選手のレベルも上がっていると評価。
    • 2008年のツール・ド・フランスにおけるドーピング問題を例に、いまのレース環境とは大きく異なると語る。
  • 今後の活動:
    • アフリカでの活動に興味を示し、特にケニアの若者に機会を与えるプロジェクトに関心。
    • かつて世界選手権出場のためにケニアの自転車連盟のシステムを“ハッキング”した逸話を紹介。
    • 将来的に解説者の道も視野に入れている。
  • 現役トップライダー(ポガチャル、ヴィンゲゴー)について:
    • 両者のライバル関係や、ポガチャルのストイックさに言及。オフシーズンでも厳しいトレーニングを続ける姿勢を高く評価。
  • フルームの今後の目標:
    • グランツールへの復帰、チームメイトのサポートやステージ優勝を狙う意欲を語る。
    • 将来的にウェルター・オブ・ブリテンも「キャリアを締めくくるのにふさわしいレース」と考えている。

S13 Ep9: KM0: Never Mind The Balearics – Trofeo Palma | The Cycling Podcast

訳: S13 Ep9: KM0: バレアレス諸島のことは気にしない – トロフェオ・パルマ
公開日: 2025/02/02


主なトピックや詳細:

  • トロフェオ・パルマ:
    • モルカ・チャレンジの最終レースとして開催。
    • フロリアン・リポヴィッツが長時間にわたって逃げを続けるも、最終的に集団に吸収され、意外な優勝者が生まれた。
    • 前日のレース中止を受け、参加選手を限定して総合順位が決定。アントニオ・モルガードが優勝を手にした。
    • パルマ市街を舞台に、美しいカテドラルや街並みの中で激しいスプリント合戦が繰り広げられた。
  • モルカ島の自転車文化:
    • 新旧2つのベロドロームを紹介。
    • 2007年の世界トラック選手権が開催された新ベロドロームは、建設費の超過や汚職スキャンダルでも知られる。
    • 新ベロドロームではナダルとフェデラーがクレーとグラスのハーフコートでエキシビションを行ったエピソードにも触れている。
  • その他:
    • チームの自転車が車の屋根から落下して壊れたジョージ・ラドクリフ選手がスポンサーを募集中というエピソードを紹介。
    • 最後に、フランソワ・トーマスの楽曲が流れ、エピソードは締めくくられる。

Capital-J Journalism | Spin Cycle

訳: Capital-J ジャーナリズム
公開日: 2025/02/03

主なトピックや詳細:

  • 一酸化炭素吸引問題:
    • 一酸化炭素(CO)を再吸入することでパフォーマンスを高めている疑惑が取り沙汰され、UCIが規制を発表。
    • 規制を歓迎する声がある一方、取り締まりの難しさを指摘する意見もあり、実効性について議論が続いている。
  • モルカでのレース中止:
    • 雨で路面が危険な状態となり途中で中止。
    • レース主催者は中止に反発するも、選手側は安全を優先してレースをボイコットする行動を取り、CPA(選手協会)からも支持を受けた。
    • 今後、選手たちの集団行動が増える可能性が示唆されている。
  • シクロクロス世界選手権:
    • 男子はマチュー・ファン・デル・ポール、女子はフェム・ファン・ピットが優勝。
    • 転倒やシューズ破損などのアクシデント、そして洗車場での混乱なども語られている。
    • 映像がレース結果を“ネタバレ”しているという苦情にも触れている。
  • レニー・マルティネスの移籍:
    • フランスの期待選手、レニー・マルティネスがバーレーン・ヴィクトリアスに移籍。
    • 税金対策としてアンドラに移住したことや、チームがドーピングに厳格である点を強調。
  • イネオスの育成プログラム:
    • アメリカのホットチューブとの提携について紹介。
    • 独自の育成プログラムを持たないイネオスへの懸念も示唆されている。
  • その他:
    • リモートワークの方法論や、番組のYouTubeチャンネル開設告知、2025年スプリングクラシックサミットの話題など、多岐にわたるトピックをカバー。

David Millar on his new role at Factor, safety and tech in pro racing and why cycling’s business model will be hard to change | The BikeRadar Podcast

訳: デビッド・ミラーが語る、Factorでの新しい役割、プロレースの安全性・技術革新、そして変革が難しい自転車競技のビジネスモデル
公開日: 2025/02/03


主なトピックや詳細:

  • Factor Bikesでの役割:
    • 元プロロードレーサーのデビッド・ミラーが、Factor Bikesのブランドディレクターに就任。
    • 最高品質のバイクづくりと技術革新に情熱を注ぐ創業者ロブ・デュティリスのビジョンを、ブランドとしてどう伝えていくかが使命だと語る。
  • プロサイクリングにおける安全問題:
    • サイクリングは本質的に危険が伴うスポーツであるとしつつ、危険をゼロにはできないが、プロトコルや安全策の充実は必要不可欠と主張。
    • UCIが導入した極限天候プロトコルにミラー自身が携わった経緯を明かし、安全対策の進化を続ける必要性を訴える。
  • 技術革新:
    • サイクリングテクノロジーが急速に進歩しており、Factor Bikesが手がけるトラックバイクの技術がロードバイクにも応用される可能性を示唆。
    • タイヤメーカーの動向や、プロシーンでのタイムトライアルバイク使用に関する議論にも触れる。
  • プロサイクリングのビジネスモデルの課題:
    • 持続可能なビジネスモデルが未だ確立されていないと断言。
    • ASO(ツール・ド・フランス主催者)が実質的に収益分配を拒否している現状では、大きな改革が難しいと指摘。
    • レース主催が政府支援に依存している構造や収益分配の問題点を指摘し、真の意味での変革には時間がかかると語る。
  • グラベルレースの高まり:
    • 参加型イベントとしてのグラベルレース人気を認めつつ、Factor Bikesでもレース用グラベルバイクを開発。
    • 競技としての可能性と楽しさ、両面を重視している。

UAE’s Head Of Performance Reveals Secrets Of Zone 2, Low Cadence & Altitude Training | The GCN Show

訳: UAEチームのパフォーマンス責任者が語る、ゾーン2や低ケイデンス、高地トレーニングの秘密
公開日: 2025/02/03


主なトピックや詳細:

  • 現代のトレーニングとその進化:
    • 2000年代初頭と比べて、シーズンオフをほとんど設けず、より継続的かつ目的別にトレーニングする傾向が強まっている。
    • トレーニング科学の進歩に伴い、偏極型からピラミッド型へと手法が変化してきたと分析。
  • トレーニング負荷のモニタリング:
    • 心拍変動や筋肉グリコーゲンの超音波測定など、多角的なデータを組み合わせて負荷を管理。
    • トレーニングピークスなどのツールを活用して、より少ない量で最大効果を狙うスタイルを確立。
  • 機能的筋力トレーニング:
    • 以前は賛否両論あったが、近年の研究を経て、その有効性が認知され始めたと強調。
  • ゾーン2トレーニング:
    • イニゴ・サンミランの理論を取り入れ、「代謝トレーニング」として採用。
    • 高強度運動時のエネルギーシステムを鍛えつつ、疲労は最小限に抑えるのが狙い。
  • 高強度トレーニングとカスタマイズ:
    • レースを模擬した高強度インターバルを正式なメニューに組み込み、各選手に合わせて細かく調整。
    • ウェイトトレーニングの有効性や、パワーだけでなく有酸素能力の重要性を再認識。
  • 高地トレーニングの意義:
    • ヘモグロビン量の増加を狙う高地キャンプは依然として重要。
    • ただし、家族との時間や精神的ストレスも考慮しながら適切な期間を設定している。
  • 結論:
    • チームの成功にはトレーニング理論と天才的な選手の存在両方が必要だと認めつつ、今後も科学的アプローチを続けていく姿勢を示している。

Pidcock Kicks Off, Cycling for £31/Month in the UK and the UCI Bans Carbon Monoxide | LRCP Weekly #2 | Lanterne Rouge Cycling Podcast

訳: ピドコックが快調スタート、英国の自転車視聴が月31ポンドに値上げ、UCIが一酸化炭素を禁止
公開日: 2025/02/04


主なトピックや詳細:

  • レースの動向:
    • シーズン序盤のレース結果をまとめて報告。女子ツアー・ダウンアンダー、男子ツアー・ダウンアンダー、シュワブ・クラシック、キャデル・グレートオーシャンロードレース、モルカ・チャレンジなど多彩なレースを振り返る。
    • モルカ・チャレンジは天候不良で1レースがキャンセルとなり、主催者と選手側の対立があったことに触れている。
    • アルーラ・ツアーではトム・ピドコックが圧倒的な走りを披露。
  • 一酸化炭素再呼吸の禁止:
    • UCIが医療機関以外でのCO再呼吸を禁止すると発表。
    • パフォーマンス向上への影響や取り締まりの難しさなどが議論されている。
  • 英国内での視聴料問題:
    • 英国での自転車レース有料視聴が月額31ポンドに値上げされる見通しに対して、海賊版視聴への懸念やファン離れが起こり得ると指摘。
    • レース主催者と放送局の独占契約がファンに不利益をもたらす可能性を示唆。
  • 今後のレースプレビュー:
    • バレンシアナ、オマーン、UAEツアーなどが展望され、注目選手やレース展開が予想されている。
  • その他:
    • 番組ホストのルークのトレーニングプランをめぐり、リスナーに意見を募っている。

Should Cyclists Just Leave Some Roads To Cars? | GCN Show Ep. 630 | The GCN Show

訳: 自転車乗りは、一部の道路を車に譲るべきか? | GCNショー エピソード630
公開日: 2025/02/04


主なトピックや詳細:

  • 議論の中心:
    • 車の交通量が多く、制限速度の高い道路は、法的に自転車が走れる場所でも避けるべきなのかという問題提起。
    • 他に安全なルートがあるなら、そちらを選んだほうが自他ともにメリットが大きいのではないかという視点。
  • 安全面の考察:
    • 見通しの悪いカーブや高速走行の車が多い場所は、事故リスクが高いと指摘。
    • ライダー自身だけでなく、自動車ドライバーにもストレスがかかる可能性を懸念。
  • 代替ルートの活用:
    • 静かで安全な別ルートがあるなら積極的に利用しようという提案。
    • ただし、ルート選択アプリが時に危険な道路を推奨するケースもあり、注意喚起が必要。
  • 教育と意識向上:
    • 自転車乗りに対する「安全ルート選択」や「交通ルール理解」の周知が重要。
    • 自転車の権利を主張する一方で、他者との共有や思いやりの姿勢を持つ必要性を訴える。
  • その他の話題:
    • Zift Academy Finalsの復活やIlkston Cycling Club Youth Academyのローラー台世界記録。
    • スマートハンドルバーやシマノの新グループセットなど、最新ギアの話題。
    • 自転車盗難対策として、National Bike Register Schemeへの登録が推奨されている。
    • 事故で亡くなった若手ライダーへの追悼や、キャプションコンペティションの紹介なども含まれている。

Stevie Williams on living up to his brilliant 2024, growing up in Aberystwyth, and his Welsh idols growing up | Geraint Thomas Cycling Club

訳: スティービー・ウィリアムズが語る、輝かしい2024年へのプレッシャー、アベリストウィスでの少年時代、そして憧れたウェールズのヒーローたち
公開日: 2025/02/04


主なトピックや詳細:

  • 2024年のレース:
    • ツアー・ダウンアンダーでのクラッシュに見舞われ、不本意なスタートとなったが、優勝候補として扱われるプレッシャーと結果を出せなかったときの対処法を学んでいると語る。
  • 生い立ちと自転車との出会い:
    • ウェールズ語が第一言語で、小さな港町アベリストウィスで育った。
    • 膝の怪我を機に水泳から自転車へ転向し、地元クラブで頭角を現す。
  • ウェールズサイクリングのサポート:
    • ジュニアプログラムの充実がプロへの道を切り開いてくれたと感謝。
    • 2018年のベビー・ジロやロンド・リザードなどでの活躍を、自身の転機として挙げる。
  • 怪我との闘い:
    • プロ契約後に膝の手術やリハビリを経験し、モチベーション維持の難しさを痛感したと語る。
    • 周囲のサポートに救われ、プロとしての責任を再認識。
  • 2023年の成功:
    • フレッシュ・ワロンヌやツアー・オブ・ブリテンでの勝利を振り返り、悪天候や地元での勝利が特に印象深いとコメント。
  • 今後の目標:
    • 2024年の大目標として、ツール・ド・フランスのステージ優勝やアルデンヌクラシックでのさらなる活躍を目指す。

Bonus Episode: BTP Live From Tucson | Beyond the Peloton Podcast

訳: ボーナスエピソード: ツーソンからお届けするBTPライブ
公開日: 2025/02/05


主なトピックや詳細:

  • ツーソンでのトレーニングキャンプ:
    • ホストのスペンサー・マーティンとアンドリュー・ヴォンが、暖かい気候を求めてアリゾナ州ツーソンを訪問。
    • 拠点となったペース・ランチやマウント・レモンでのヒルクライム、ゲーツ・パスなど多彩なコースを満喫。
  • ライドの体験:
    • マウント・レモンでは標高が上がるにつれ景色が変わり、頂上付近では雪が見られるほど。
    • ゲーツ・パスの下りでチェーン脱落トラブルが発生するも、大きな事故には至らず。
    • 市街地ルートではコーヒーショップや大学キャンパスに立ち寄り、都市の雰囲気も楽しんだ。
  • トレーニング環境:
    • 冬場でも暖かいツーソンは、登りと平坦の両方の練習に適した理想的なエリア。
    • 自転車専用道が多い一方で、道路状態が悪いところもあり、安全面に注意が必要。
  • インドアトレーニングとの比較:
    • Zwiftなどを使う室内練習と比べて実走にはリスクがあるが、やはりリアルライドの楽しさは格別と総括。

FROM NÎMES WITH NINA: THE FIRST FRENCH STAGE RACE | NEVER STRAYS FAR

訳: ニームとニーナからお届け:フランス初のステージレース
公開日: 2025/02/05


主なトピックや詳細:

  • エトワール・ド・ベセージュの開幕:
    • 南フランスのニーム周辺が舞台。
    • パリからTGVでニーム入りし、歴史ある美しい広場に面したアパートを拠点にレースを取材。
  • コース構成:
    • 平坦ステージ、丘陵ステージ、山頂フィニッシュ、個人タイムトライアルを含むバリエーション豊かなレイアウト。
    • 初日にはベルガールからセヴェンヌ山脈の麓へ、最終日は個人TTで決着がつく見込み。
  • 出場選手とチーム:
    • マッズ・ピーダーセン、リチャル・カラパス、フィリッポ・ガーナ、サム・ベネット、マグナス・コルトなど有力選手が勢揃い。
    • 多数のワールドツアーチームに加え、コンチネンタルやプロチームも参戦。
  • その他:
    • ニナ・シモンの音楽をテーマにしつつ、ウォーレン・エリスの著書『Nina Simone’s Gum』についても触れている。
    • 第1ステージの優勝者がポール・マニエであることや、ホストがレース許可証の取得に苦労した話など、取材裏話も満載。

S13 Ep10: The Sundance Pid | The Cycling Podcast

訳: S13 Ep10: サンダンス・ピッド
公開日: 2025/02/05


主なトピックや詳細:

  • 冒頭の話題:
    • 古い海外ドラマ「ダラス」になぞらえ、過去のシーズンを“夢オチ”でリセットできるならどれを選ぶかなどというジョークから始まる。
    • チーム名をアメリカンスポーツ風に変える遊びや、ホストのロブが放送権問題に振り回された週だったという小話も。
  • ニュースまとめ:
    • モルカ・チャレンジでの危険なコース設定や主催者と選手の対立、安全管理の問題を再度取り上げ。
    • ヒューマン・ライツ・ウォッチによるルワンダスポンサー批判や、世界選手権開催地としての是非など社会的視点の話題。
    • UCIが一酸化炭素再吸入を禁止した背景と、その影響に関する詳しい解説。
  • レース関連:
    • シクロクロス世界選手権でのマチュー・ファン・デル・ポールの7回目のタイトル獲得。
    • アルーラ・ツアーでのトム・ピドコックの快進撃。
    • Q36.5チームへの移籍が彼に好影響を与えていると評価。

The “Unknown” Brands Making The Worlds Fastest Road Bikes | NERO Show Ep. 117 | The Nero Show

訳: 世界最速のロードバイクを生み出す「無名」ブランドたち | NEROショー Ep.117
公開日: 2025/02/05


主なトピックや詳細:

  • 新しいエアロバイクの紹介:
    • 大手メーカーではなく、あまり知られていない2つのブランドが「世界最速」を掲げるエアロバイクを発表。
    • Toot EngineeringのRed Falcon 300RR Stradaleは、フレーム形状よりライダーのポジション最適化に重きを置いた設計が特徴。
  • ポジション議論:
    • タイムトライアル的な前傾姿勢を、ロードレースの集団走行でどこまで活かせるのかが論点。
    • モルフェウスハンドルバーなど一体型ハンドルのデザインについても意見を交わす。
  • フレームセットのトレンド:
    • キャノンデールSuper 6 Evoのようなリラックスジオメトリが今後の流行になるとの予測。
    • プロライダーのポジションがますますアグレッシブ化していることにも注目。
  • その他の話題:
    • Silkaが新たに倉庫をオーストラリアに開設し、チェーンワックスシステムを推進。
    • プロサイクリングの視聴料値上げ問題や環境に対する批判、選手のレース辞退(サウジアラビアの人権問題など)に触れる。
    • コメント欄への対応やSNS運用などにも言及。

124. The ultra-cyclist missing half his organs, Juan Dual | Cyclist Magazine Podcast

訳: 第124回:臓器の半分を失ったウルトラサイクリスト、フアン・デュアル
公開日: 2025/02/06


主なトピックや詳細:

  • TrekのProject One:
    • カスタムバイクプログラム「Project One」の概要を紹介。
    • フレーム塗装やコンポ選択など、自由度の高さが魅力で、価格は追加費用£750~。
  • ゲスト:フアン・マテオ・デュアル:
    • 遺伝性疾患により胃、大腸、直腸、胆嚢を摘出しながらも、ウルトラランニングやウルトラサイクリングに挑戦し続けるスペイン人アスリート。
    • レース中や日常の食事管理、休息への配慮などを詳しく語る。
  • モチベーションと人生観:
    • 病気の経験を通じて得た「今日を大切に生きる」姿勢や、困難を乗り越える精神力を発信している。
    • SNSなどを通じ、多くの人に勇気を与える活動を継続。
  • イベント告知:
    • サイクリストマガジンが主催するトラックデーや、バース・リーズ・ロンドンなどでの試乗会を案内。
    • 定期購読や各地で開催されるサイクリングイベントの情報もシェア。

Ep 74: Specialized ,000 Error? + ‘World’s Fastest Bike’ Slammed By Aero Expert | The Wild Ones Cycling Podcast

訳: 第74回:スペシャライズドの4万4千ドル問題? エアロ専門家が「世界最速のバイク」を酷評
公開日: 2025/02/06


主なトピックや詳細:

  • エアロバイク性能の論争:
    • イタリアのToot Engineeringが「世界最速」と謳うFalcon 300の性能に対し、専門家がデータの信憑性を疑問視。
    • テスト環境や条件が他社比較と異なる点が指摘され、「業界の信頼を損なう行為」と厳しく批判される。
  • 自転車部品の技術革新:
    • SRAMがクランク内蔵フロントディレイラーの特許を取得するなど、エアロ向上に関する技術が進歩。
    • 一方で構造の複雑化や交換パーツ増加への懸念も。
  • スペシャライズドの労働問題:
    • エルサルバドルの工場労働者への未払賃金疑惑と、44,000ドルの寄付が本当に行われたのか疑わしいという報道。
    • ブランドイメージへの悪影響が懸念される。
  • その他のニュース:
    • 英国での有料視聴、ウェールズの20mph制限導入など、ロードレース以外の話題にも言及。
    • GT85製品のPTFE(テフロン)使用や、チェーンオイル論争などメンテナンス関連のトピックも。
  • リスナーQ&A:
    • ソロ自転車旅行におすすめの地域や、ベアリングやメンテナンス事情、アマチュアでのデュラエース不要論など幅広い質問が取り上げられる。

HUNTED BY HELICOPTERS: ÉTOILE STAGE TWO | NEVER STRAYS FAR

訳: ヘリコプターに追われて:エトワール第2ステージ
公開日: 2025/02/06


主なトピックや詳細:

  • 第2ステージの舞台:
    • ニーム北部の小さな村・ドワザグからスタートし、マルガリットでフィニッシュする周回コース。
    • コート・モンタクとコート・キャブリエールの2つのカテゴリー山岳を含む。
  • レースの様子:
    • 第1ステージ覇者ポール・マニエがリーダージャージで出走。
    • ルーク・ロウが初のスポーツディレクターとして参戦し、インタビューに答える。
    • エフ・ランパートやドリス・デボントらのコメントも交えながら、前日の波乱や戦略が語られる。
  • クラッシュと展開:
    • 終盤の大規模クラッシュにより、ゴール前で混乱が発生。
    • 最終的にエクセル・ヴァン・シェルトが勝利し、山岳賞ジャージはアレクサンダー・ファン・ペットゲムが死守。
  • その他:
    • ホストがヘリコプターに追われるように移動するハプニングや、ランチ確保に苦戦した話など取材の裏側エピソードを交え、臨場感を伝えている。

EF Education – EasyPost 2025 Preview | Lanterne Rouge Cycling Podcast

訳: EFエデュケーション–イージーポスト 2025年プレビュー
公開日: 2025/02/07


主なトピックや詳細:

  • 2024年シーズンの振り返り:
    • 24勝を挙げ、そのうち4勝がワールドツアー、2勝はグランツールのステージ勝利。
    • クラシックではベッティオルが大きく健闘し、ベン・ヒーリーやネルソン・ポウレス、リチャル・カラパスらの活躍にも注目が集まる。
  • 2025年シーズンの展望:
    • 若手育成に力を入れ、シュタイナウザーやファンデンベルフらに期待。
    • カラパスはグランツール表彰台、ポウレスとヒーリーはクラシックでの飛躍を目指す。
    • 新加入のアリスティア・マッケラ、マックス・ウォーカーらにも注目が集まる。
  • チームの課題:
    • ワンデーレースでの勝利を増やすことや、カラパスに次ぐGCライダー候補の育成が急務。
    • 長期的な視点で見れば、環境やスポンサー構造への適応が必要という指摘もあり。
  • 結論:
    • クラシックやグランツールで一定の結果を残す安定感はあるものの、さらなる上位進出に向けて若手の成長がカギを握る。

Ned Overend: Cycling polymath | The Odd Tandem Cycling Podcast with Bobby Julich and Jens Voigt

訳: ネッド・オーバーエンド:自転車界の博学者
公開日: 2025/02/07


主なトピックや詳細:

  • ネッド・オーバーエンドの偉業:
    • 1990年マウンテンバイク世界選手権優勝。
    • 50歳を超えてなお全米選手権で上位を狙い、59歳でファットバイク全米選手権にも勝利。
    • 1988年からスペシャライズドの社員として技術開発にも携わっている。
  • マウンテンバイク黎明期:
    • 1984年頃から始まった競技シーンを回想。
    • 当時のバイクは22~23ポンド(約10kg)と意外に軽量だったと語り、初期のレース現場の雰囲気を振り返る。
  • トレーニングスタイル:
    • 「低テック」「主観的な努力」に基づき、ロードレースやクロストレーニングも積極的に取り入れてきた。
    • デュランゴのサイクリング文化に支えられながら成長。
  • 技術の進歩:
    • ディスクブレーキ導入やサスペンションフォークが当初は懐疑的に見られていたエピソード。
    • チューブレスタイヤやフライトアテンダントなど最新技術への見解も述べる。
  • レースプロモーターの重要性と若手育成:
    • クリス・ブレヴィンスのような才能をサポートし、デュランゴの環境が新世代を育む土台になっていると強調。

The Two Cycling revolution cometh | Spin Cycle

訳: 「2つのサイクリング革命」がやってくる
公開日: 2025/02/07


主なトピックや詳細:

  • Escape Collective Spring Classic Summit 2025:
    • コブルマスタークラス、パルーベチャレンジ、ルーベ競技場からの女性レース観戦など豪華イベントが告知されている。
  • One Cycling Revolution構想:
    • リチャード・プルガー(ヴィスマ・リーザバイクチーム運営者)が中心となり、チームや選手の立場を強化し、スポーツ全体を再編するビジョンを提示。
    • 詳細はまだ明かされていないが、プロサイクリング界の力関係を大きく変えたい狙いがある。
  • ジョニーの提案:
    • ナショナルチームの復活や米国カリフォルニアでのワンデイレース開催、フランチャイズタグやドラフト制度の導入など、大胆なアイデアを次々と提唱。
    • レースを単なる競走ではなく、観光や文化イベントを組み合わせた総合的なフェスに変えていくべきだと主張。
  • ワールドツアーレースの再構築:
    • レースを週末イベント化し、グランフォンドやトレードショーを併設。
    • テレビ放送は無料地上波を基本とし、独自のストリーミングプラットフォームを用意する案も。
  • 環境への配慮:
    • チームの環境貢献度をUCIランキングに反映するなど、持続可能性を重視する仕組みを導入する提案。
  • その他の話題:
    • シマノがグラベル専用サングラスを発表する「グラベル化」の進行や、2026年以降すべてのワールドツアーチームが全グランツール・モニュメントに出場義務づけられる新ルールに言及。

How to Own a Bike Shop: Booking Orders, Margins, Covid Sales, and Ebike Fires | Velo Podcast

訳: 自転車店経営の実情:予約注文、マージン、コロナ需要、そしてEバイク火災リスク
公開日: 2025/02/08


主なトピックや詳細:

  • 自転車店の経営現実:
    • ゲストのダン・サマーズ(ジャックス・サイクル店主)が、1年前から商品を注文しキャンセルが難しい業界特性や、幅広い価格帯の顧客ニーズに応える難しさを語る。
    • オンラインレビューが売上に直結するため、顧客対応がシビアになっている現状を紹介。
  • Eバイク市場:
    • Eバイクが自転車店の収益の柱になりつつあり、快適性重視のモデルが人気。
    • バッテリーやモーターの修理はメーカー送りが基本で、特別な資格や保険が不可欠。
    • 火災リスクやメンテナンスに対する注意喚起も重要な課題。
  • その他:
    • ダン自身はアシュランドのUBIで5週間のメカニックコースを受講し、基礎を学んだ経験を回想。
    • コロナ禍の需要増とその反動、スタッフ確保や仕入れのリスク管理など、多面的に自転車店の実情を述べている。

TURN AROUND: A RACE IN REVERSE | NEVER STRAYS FAR

訳: ターンアラウンド:逆転のレース
公開日: 2025/02/08


主なトピックや詳細:

  • ブエルタ・アンダルシア(デ・ベス)での出来事:
    • 自動車のコース侵入によりレースが一時中断。選手やチームから安全面への大きな不安が噴出。
    • 再開後、スプリンターチームが有利にならないよう攻撃的展開が続き、混乱が深まる。
  • 悪天候:
    • 雨、雷、雹まで降る最悪のコンディションでコースが部分的に水没。
    • 選手・スタッフとも過酷な状況を強いられた。
  • レース組織の課題:
    • ボランティア不足やコース安全確保の困難さが浮き彫りに。
    • 一部ワールドツアーチームは撤退を選択したが、フランス系チームなどは伝統と主催者への敬意を理由に続行を主張。
  • レース短縮:
    • カテゴリー2のクライムを1つ除外し、コースを20.8km短縮。
    • 中立区間を設定し、道路工事区間でのタイム差を調整する形となった。
  • 選手の意気込み:
    • 残る選手たちは悪条件にも負けず勝利を目指し、レース続行の意義を示している。

訳: 合法ドーピングへのUCIの取り締まり、シーズン序盤のレース、YouTubeで活動するプロサイクリスト
公開日: 2025/02/08


主なトピックや詳細:

  • ハードウェイ・ポッドキャストのリニューアル:
    • Blockchain.comの新スポンサー獲得に伴い、Substackへ移行。ポッドキャストの拡張を計画中。
  • ハリー・スウィーニーのトレーニング動画:
    • 高地にある自宅での自主トレーニングや酸素テント利用、血液検査など、貴重なインサイド情報をYouTubeで公開。
    • 他のワールドツアー選手たちとはひと味違う環境が興味深いと評判に。
  • 一酸化炭素(CO)再呼吸:
    • 医療施設以外での使用をUCIが禁止。
    • パフォーマンスへの効果や検査の難しさが議論され、重炭酸ナトリウムやキセノンガスと併せて“グレーゾーン”の手法が取り上げられる。
  • トラマドール・キンタナ問題:
    • 過去にトラマドール使用がレースでのクラッシュ増を招いた事例に触れ、ナイロ・キンタナのドーピング疑惑にも言及。
    • 競技の安全と規制のバランスが大きな課題となっている。
  • 横風レースの難しさ:
    • ツール・ダウンアンダーやアウラツアーなどで横風がレース展開に大きな影響。
    • 集団内の位置取りの重要性や、砂漠レース特有の厳しさを解説。
  • シクロクロスやプロサイクリストの収入構造:
    • シクロクロスの独自文化やアメリカ人トップ選手の存在を紹介。
    • コンテンツビジネスを展開するプロ選手が増える背景には、一握りしか高額報酬を得られない現実があるという指摘。

以上が今週のPodcastまとめとなります。過酷な天候に翻弄されるレースや、新たなテクノロジー、さらには選手たちの個性的な取り組みなど、さまざまなエピソードが盛りだくさんでした。それぞれの番組には、独自の視点や舞台裏の話が詰まっていますので、ぜひ気になるエピソードをチェックしてみてください。